今回はプログラミング初心者でも始めやすいPythonについて、
基本となるコードを解説します。
基礎も大事ですが、実戦を通じて得ていくモノの方が大きいので、
ちゃちゃっとマスターしていきましょう!
Pythonは流行のAIを含めてアイデアを実現するサポートが
充実している言語ですので、色々とできるようになりますよ!
概要
本稿ではPythonの基礎を解説していきますが、
プログラムを書くために最低限必要となる実装能力を身に着けることを目指します。
ですので、詳細な説明は省いていきます。
記事を読む時も知ってる項目は飛ばして、最速でマスターしましょう!
変数とデータ型
Pythonでは『変数名 = データ』の形式で変数の定義ができます。
変数のデータ型は入れたデータ次第で自動で決定します。
数値型
整数や小数といった数値を扱う型です。
整数型(int型)
age = 25
小数型(float型)
height = 1.75
文字列型
文字列を扱う型です。
文字列は”文字列”か’文字列’の形式で定義できます。
name = "JOJI"
論理型(bool型)
True/Falseの2つの値だけ扱う型です。
is_fruit = True
is_object = False
コレクション型
複数の値を管理できるデータ型です。
リスト型
複数の値を順番に管理できます。順番をインデックスと言います。
【値の管理】
# リストの定義.
# インデックスは左からの順番. appleが0, bannaが1...
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
# 末尾に要素を追加.
fruits.append("orange")
# 要素を削除.
fruits.remove("banana")
# len関数でリストの要素数を取得.
num = len(fruits)
# インデックスで要素にアクセス.
fruit = fruits[0] # 0番の要素にアクセス:apple.
# 全要素の削除.
fruits.clear()
辞書型
キーと値のペアでデータを管理します。
【値の管理】
# キーと値をペアで定義.
person = {"name": "Joji", "age": 25} # nameのキーにJoji, ageのキーに25を定義.
# キーを使って値にアクセス.
print(person["name"]) # nameキーで"Joji"を取得.
# 新しいキーと値のペアを追加.
person["address"] = "earth" #定義に無かったキーを追加.
# 値の更新.
person["age"] = 26 # ageを25->26に変更.
文字列の表示
プログラムを実行したときに、文字列を表示する関数です。
プログラムの動作確認にも使います。
# 文字列を表示.
print("Hello, world!")
# 変数を表示.
## 数値.
num = 3
print(num)
## コレクション型.
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
print(fruits)
# 文字列と変数の表示.
name = "JOJI"
age = 200
print(f"{name} is {age} years old.")
演算子
演算の基本となる足し算・引き算・掛け算・割り算・剰余の紹介です。
# 算術演算子
x = 10
y = 3
result = x + y # 足し算
result = x - y # 引き算
result = x * y # 掛け算
result = x / y # 割り算
result = x % y # 剰余
条件分岐
条件に応じて異なる処理を行うことができます。
if 文の使い方を覚えていきましょう。
【値の比較】
number = 10
# numberが3より上か判定.
if number > 3:
print("numberが3より上")
# numberが3以下か、それ以外.
if number <= 3:
print("numberが3以下")
else:
print("numberが3以下じゃない")
# numberが3か、5か、それ以外.
if number == 3:
print("numberが3")
elif number == 5:
print("numberが5")
else:
print("numberが3でも5でもない")
# 論理型.
is_fruit = True
if is_fruit:
print("果物だよ!")
【コレクション型】
コレクション型で管理する複数のデータに特定の値が含まれるかを判定できます。
inを使います。
# リスト型.
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
if "banana" in fruits:
print("bananaがリストにある")
# 辞書型.
person = {"name": "Joji", "age": 25}
if "name" in person:
print("nameのキーが存在する")
ループ
同じ処理を繰り返し実行します。
また、繰り返しの中で変化する変数を持ちます。
【数値のループ】
######## for文のループ ########
# for i in range(stop_num) => 0 ~ (stop_num - 1)まで1きざみで変化.
for i in range(5): # iを0~4まで1きざみで変化させるループ.
print(i)
# for i in range(start_num, stop_num) => start_num ~ (stop_num - 1)まで1きざみで変化.
for i in range(5, 10): # iを5~9まで1きざみで変化させるループ.
print(i)
# for i in range(start_num, stop_num, step_num) => start_num ~ (stop_num-1)までstep_numきざみで変化.
for i in range(6, 10, 2): # iを6~9までの間で2きざみで変化させるループ.
print(i)
######## while文のループ ########
count = 0
while count < 5: # countが5未満の時は繰り返し処理をする.
print(count)
count += 1
######## ループを抜けるcontinue, break ########
for i in range(5):
if i == 3:
continue # continueはループ内の処理をスキップして、次のループ処理に入る.
print(i) # 0,1,2,4が表示. 3だけ表示されない.
for i in range(5):
if i == 3:
break # breakはループ処理自体を抜けることができる.
print(i) # 0,1,2だけ表示. 3以上はループを抜けたので処理されない.
【コレクション型のループ】
# リスト型.
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
for fruit in fruits:
if fruit == "apple":
print(f"リンゴがある!.")
# 辞書型.
## .items()でキーと値のペアを取得することが可能.
person = {"name": "Joji", "age": 25}
for key, value in person.items():
print(f"{key}: {value}")
関数
関数は、処理をひとまとめにできます。
def 関数名(引数):の形で定義することができ、
引数には関数を呼び出すときにパラメータを関数の外から指定することができます。
同じコードを何度も書きたくないときに利用しましょう。
# GoodByeと表示する関数.
def say_goodbye():
print("GoodBye!!!!!")
# あいさつを表示する関数.
def greet(name):
return f"Hello, {name}!"
# 足し算する関数.
def add_num(param1, param2):
result = param1 + param2
return result
say_goodbye()
print(greet("Joji"))
print(greet("Alice"))
print("result:", str(add_num(1, 2)))
組み合わせて使ってみよう
上記で紹介した基礎を組み合わせた簡単な処理を紹介します。
例では、お店に来た人の予約状況とお酒を提供できるかの情報する処理を作成しています。
# お酒を飲める年齢かをチェックする関数.
def is_drinking_age(age):
result = False
if 20 <= age: # 20歳以上かチェック.
result = True
return result
# お店に来た人の情報.
# キーが名前、値に年齢.
visitors_list = {'Joji': 21, 'Max': 50, 'Alice': 15}
# 予約した人の情報.
reservation_list = ['Joji', 'Alice']
# お店に来た人の情報をチェック.
# 予約状況とお酒を提供できるかの情報を表示.
for key, value in visitors_list.items():
print(f"========= {key}の情報 =========")
if key in reservation_list:
print(f'予約しています')
else:
print(f'予約していません')
is_alcohol_allowed = is_drinking_age(value)
if is_alcohol_allowed:
print(f'※お酒を提供できます')
else:
wait_year = 20 - value
print(f"※お酒を提供できません. あと{wait_year}年後に飲めます")
まとめ
今回はPythonの基本的なコーディングについて解説しました。
基礎は大事ですが、色々とプログラムを作っている中で身についていくものでもあります。
なんとなくわかってきたら、Pythonをマスターした気分になって作品づくりに入ってみましょう!
何か作りたいものはありますかー?